SSブログ

マタイ14:13~21 [説教]

マタイ14:13~21 「イエス様食堂」
13 イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。すると、群衆がそれと聞いて、町々から、歩いてイエスのあとを追った。
14 イエスは舟から上がると、多くの群衆を見、彼らを深くあわれんで、彼らの病気をいやされた。
15 夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させてください。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。」
16 しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」
17 しかし、弟子たちはイエスに言った。「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」
18 すると、イエスは言われた。「それを、ここに持って来なさい。」
19 そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配った。
20 人々はみな、食べて満腹した。そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごにいっぱいあった。
21 食べた者は、女と子どもを除いて、男五千人ほどであった。

しっくりこないニュース
不況のあおりを受けて、大企業が経営破たんです。アンパンマンでおなじみのジャムおじさんが経営するパン工場が先ほど倒産しました。負債総額は46億円で、町の人に無料でパンを配りまくるという無謀な経営が原因とみられております。この影響で新しいアンパンが作れないため、アンパンマンは顔のない状態で生きていかなければならず、それは、アンパンマンではなく、もはや単なるマンです。

 元ネタは浅越ゴエさんという方らしいのですが、ユーチューブでやっていました。当たり前な感じで、すごくしっくりくるニュースです。でも、今日のニュース、本当にしっくり来ません。なんだそりゃ!ということが起きています。

ここらへんで大人数を収容できる施設を調べてみました。千葉マリンフィールド30082人、フクダ電子アリーナ18500人、幕張イベントホール9000人。今日の箇所でイエス様の所に押し寄せた人々は、実に大人の男だけで5000人。女性や子供達を含めると、その何倍かの、相当数の人々がイエス様にパンを食べされてもらって、しかもみんなおなか一杯になったあげく、さらに余った、というのです。ラーメン屋さんのM君によると、丸一日働いて、300食出たら、ボーナスが出るそうです。イエス様食堂、男だけで5000っておかしいでしょ?その様子をみて行きましょう。

多くの人々が、イエス様に病気を癒してもらうため、集まりました。イエス様は、神様なので、奇跡で病気を治すことができたのです。この時点でしっくり来ない人もいるかもしれませんが、一切無視して見ていきましょう。当時は病気に対して、適切な治療がある時代ではないので、イエス様が人々を癒した事実は、人々に大きな衝撃を与えました。イエス様の癒しは、まさに神様ご自身であることの証明でした。

イエス様の憐れみと癒し
 イエス様の癒しは日暮れまで続きました。15節「夕方になった」とありますが、直訳すると「時間はすでに過ぎていた」となります。これは、通常の夕食の時間を過ぎていることを指すそうです。暗くなってきて、弟子達もお腹がすいたでしょうし、イエス様のことも心配だし、周りにお店もないし、人々の事も心配して、彼らはイエス様に進言します。

「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させて下さい。そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせて下さい。」

 実に適切、かつ具体的な提案です。しかし、イエス様は、そんな弟子達のファインプレーを全く無視するような、つっこみを弟子達に入れています。

「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」

もはやつっこみなのか、ぼけなのか、リアクションに困りますね。幕張メッセもフクアリもほぼ満席なんですけど!さあ、弟子たちは、これをボケと受け止めて「なんでやねん」とつっこむのか。それともイエス様流のジョークと受け止めて、ではイエス様、予算一万タラント下さい。とボケるのか!

「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」

ひろったー!弟子達またもやファインプレー!ありのまま!あるがまま!そうなんです、イエス様は神様なのです。イエス様の前に、自分達の現状を、ありのまま伝えたのです。いや、どうしようもありませんよ。1万人以上いたであろう人々を前に、あなたがたで何か食べる物を上げなさい。って、いじめですか?いえ、これ信仰のチャレンジですよ。イエス様の何かやらかそうとしておられるサインを、きっと弟子たちはわかったのですね。まったくしっくりこないやりとりですが。

それにしても、満席になっている幕張メッセかフクアリにパンを5つと魚2匹持って行ってみましょう。余りにも無謀です。パン一個が巨大だった、とか、魚が15m級の中型巨人並み(進撃の巨人)だった訳ではありません。パンと魚というのは、今のてりやきマックセットとか、ビッグマックセットのような、当時ごくごく一般的な、お弁当セットだったようです。パンは15cm×1.5cmくらいの丸くて平べったいもの、魚は大きな魚ではなく、塩漬けにした小魚、アンチョビのようなものでしょうか、そんなものだったようです。

イエス様は、それを受け取って、祝福されました。パンを祝福したのではなく、パンのゆえに父なる神様を祝福した、感謝したのです。ユダヤ社会において、この祝福の祈りは、家長の責任でした。イエス様は、集まった多くの群衆達の家長として、神様の民の主人として、パンを分け与えたのでした。

5つのパンと二匹の魚
そうしますと、それがどこをどうやったのか、食事時を過ぎた薄暗く寂しい所でなんか起こりました。みんなよく見えなかったと思いますが、ごにょごにょやっているうちになんかパンが増えちゃったのです。しっくりこないニュース。どうやったのでしょう。弟子達が12人、の他に70人、の他に、イエス様が復活された時には500人以上いたらしいので、そこから考えます。最初12弟子が5~6人に配って72人、72人が7人に配って504人、504人が10人ずつ配ったら5000人、5000人が家族やグループに配ったら、まあいきわたります。いやいや無理だから。しっくりこないニュース。弟子たちは不慣れでしょうし、おかしな事態が起こっています。もはや翌日の新聞の一面に載る事件です。奇跡が起きたのです。これに参加したかったですね。しかも食べて満腹した、というのです。それを配っていた弟子たち、食べた人々は、まあ本当に不思議な経験をしたことでしょう。余ったパンが12かご分もあった。もう意味がわかりません。

これは嘘の記述でもなんでもありません。男だけで5000人も食べたというなら、嘘だったらとっくに覆されています。このちょっと後、キリスト教は迫害を受けましたが、迫害下にあったなら、なおさら覆されているべきでしょう。異端や、当時のローマの文献ですら奇跡に関しては否定しないどころか、その事実をどうやって説明しようか、というのがテーマ。その説明が異端なんですが。歴史の資料をいくら揃えても、本当に起こったとしか言いようがない。本当に神様がやった、としか説明がつかない。

しっくりこないニュース。本当にそんな神様がいるなら、人間なんか、相手にしないはずだ、と思う。そんなすごいことができるなら、人間になったりするはずない。でもこれが事実。神様であるお方が、何も持っていない、貧しい人々を憐れんで下さった。本当の神様が、救いに来て下さった。奇跡を起こすような本当の神様が、人間を愛して下さった。こんなことが起きたら、歴史がひっくり返る。これが人間の歴史をひっくり返してきた。

しかしさらなるニュースがある。イエス様の目的は、なんと、奇跡をおこなうことではありませんでした。これだけすごいこと起きているのに!しっくりこない。イエス様の真の目的は、人間を救うため、でありました。人間には罪があります。罪はその人の周りの人々の人生を傷つけ、その人自身の人生を傷つけてしまいます。最後には、全ての人間が罪によって罰を受けなければなりません。イエス様は、罪ある人間を救いに来られました。どのように救うのでしょうか。聖書のある箇所にある。自分の肉を食べさせ、自分の血を飲ませることによって。うえええ。人肉食。カニバリズム。キリスト教最初の頃勘違いされて、気持ち悪がられた。昔から、不老長寿をもたらす最高の健康食品は何か、ということはみんな興味があった。でも、どんなものを食べても飲んでも、人間は罪のため、必ず死ぬ。でも天国に入れる食材がある。

皆さん、イエス様は、死んで、地獄に行くべき私たちのため、天国から来たパンとなって下さいました。天国に入れるパンです。この肉体は衰え、死ぬでしょう。でも、その死ぬべき人間の身代わりとなって、十字架と言う恐ろしい刑罰を、神の御子イエス様が受けて下さった。なので、自分の立派さや行いに頼らず、イエス様を自分の永遠の命の食事なのだ、と信じる人は、永遠の命をいただくことができるのです。この方は今も生きておられ、私たちと共に歩んで下さる。日々私たちを励まし、教え、祈りに応え、導いて下さる。

前回のヘロデ王の宴会の席と、イエス様の宴会の席を比べてみましょう。
時の権力者、ヘロデ王には、豪華な食卓、すごい食材が並び、貴族が囲み、楽しみがありました。しかし権力者は、権力があるはずなのに、自分の客である人々を恐れ、正義を曲げ、不当な殺人を余儀なくされ、その義人の生首が宴会場に持ち込まれました。彼を支配していたのは罪でした。罪を覆い隠すために、さらに大きな罪を犯す、悪循環がそこにありました。ヘロデは自分の罪のため、バプテスマのヨハネを殺しました。

それとは対照的に、イエス様の小さな食卓は、多くの貧しい人々がいて、小さなパン以外何もなかった。でもそこには不思議な楽しみがあった。無料でパンを配りまくる経営方針。パンと魚がどんどん増えてゆく。これからイエス様がやろうとしていることを表していました。やがてこの宴会の主人であるご自身が、人々の罪のために命を捨てることを表していた。負債総額46億円どころではなく、自分の命を支払った。しかし、それで、もはや単なるマン、になったのではなく、さらにしっくりこないニュース。生き返った!この方の救いをいただいて、共に歩んでいきましょう!

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

マタイ14:1~12マタイ14:22~36 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。