イエス様から目を離さないで

「こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、いっさいの重荷とまつわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている競走を忍耐をもって走り続けようではありませんか。
信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。
あなたがたは、罪人たちのこのような反抗を忍ばれた方のことを考えなさい。それは、あなたがたの心が元気を失い、疲れ果ててしまわないためです。」へブル12:1～3

　キリスト教は、この世で祝福を受けるための宗教ではありません。聖書の登場人物は、どちらかといえば不幸に見舞われる人が多いように見えます。人生に試練はつきものです。神様は、私たちがこの世のものに依存しすぎることがないように、試練を与えます。この世の祝福を受けすぎて、心がこの世にとらわれすぎる事がないようにするのです。試練や困難を通して、天国に行く準備をさせるのです。

　だから、苦しみに遭う時には、それが人生のデフォルトだとお考えください。イエス様が教えている通りになっているのです。聖書の通り、神様が自分を導いているのだ、と、お思いください。でも同時に「試みにあわせないで、悪からお救い下さい」、ともお祈り下さい。
　

　試練の中、大切な事とは何でしょうか。目を向けるべき所に目を向ける、という事です。他の人との比較ではありません。また、自分自身の駄目さ加減、でもありません。この作者は命じます。

「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」

　イエス様から目を離さないように！です。私たちを人生のレースに出場させた方は、イエス様です。他人の評価、自分の評価は、死の現実の前に無価値です。私たちは、イエス様に目を向け、イエス様に評価される人生を送るべきなのです。それが信仰です。

　また、ゴールの時、私たちを迎え入れて下さる方は、イエス様です。私たちが目指すべき目標は、イエス様がおられる天の御国です。イエス様は、私たちを最後まで導き、完成させて下さる、力の源です。皆さんを今まで導いて下さった方は、どんなことが起こったとしても、見捨てることはありません。完成させて下さるのです。

　私たちの希望はこの方にあります。イエス様は、私達が持っている重荷を共に担い、私達にまとわりつく罪を、ご自分の血によって、洗いきよめて下さいました。このイエス様は、私たちのため、十字架の上で、「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」と祈られました。この方はよみがえられ、天の父の御前で、私たちを弁護し、私たちのためとりなして下さっているのです。この方を信じる者は、誰でも救われるのです。

　イエス様は、私たちを愛するゆえに、どんな状況でも乗り越えさせて下さいます。どんな困難や、どんな問題、罪が巻き起こすあらゆる状況、最終的には、死と地獄の門からも、私たちを救い出して下さるのです。

　教会では、祝福を祈ります。その祝福は、この世の必要が満たされる事も含まれます。しかし、私たちは、それ以上の祝福を求めています。お金、健康、問題、傷、悩み等、いっさいがっさい、あってもなくても、変わらない、罪の赦し、神様の愛、喜び、天国の希望に満たされること。これこそ真に、全ての人間が必要としている祝福なのです。皆さんの上に祝福あれー！

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